足にあったバッシュを選ぶ
そろそろ新学期が近づいてきております。
バッシュを買い換えようと考えている子供達も
いるのではないでしょうか。
そこで、今回は「足にあったバッシュの選び方について」です。
1、大前提として
絶対に「店頭で試し履き」してから買いましょう。
最近は、ネットで買う子達も多いような気がします。
「好きな選手が履いているのと同じものを履きたい」
「ネットで見た方がカッコいいのがみつかる」
「店頭まで行く時間がない」
様々な理由があるかと思います。
ですが、自分の足に合わない靴を履いていると
下記のようなことが起こります。
・足や指の変形がおこる ・足部の怪我につながる ・足部が安定しないことで、膝や腰にまで悪い影響が出る ・動きに変なクセがついてしまう ・パフォーマンスの低下 |
一箇所だけ皮膚が硬くなっている、
小指の爪がつぶれてきている、
このような傾向がみられる場合も、
靴があっていない可能性があります。
成長期の子供達の足は、大人とは全く違います。
まだ、骨も完全に出来上がっていない為、
足形も容易に変化してしまいます。
成長期の靴選びは、
今後の子供達のパフォーマンスに大きく関わり、
今後のバスケ人生を左右します。
小学生から中学生、中学生から高校生、高校生から大学生。
良いステップを踏み、身体が大人になったとき、育成期を後悔しないですむよう、
バッシュ選びから子供達をサポートしけたらと思います。
それでは、バッシュ選びのポイントをみていきます。
2、フィッティングのポイント
①「かかとのフィッティング」
これを一番はじめにチェックします。
靴を履いたら、かかとを後ろの部分に入れ込むように、
踵を床にコンコンとします。
これで、かかとがしっかりフィットしているかを確認します。
、、、といってもフィットしている感覚がよくわからないと
いう子供達も多いかと思います。
そこで、大前提として行って欲しいのが、下記の2つです。
・いつも練習で着用しているソックスを着用する ・紐は最後まで通す |
この2つを守った上で、
試し履きして、違和感などがないかを確認します。
成長段階の子供は、かかとが小さい傾向にあります。
爪先をみて確認するのも大切ですが、
かかとのチェックを忘れずに行うことで、
より良いバッシュをみつけることが可能となります。
ちなみにですが、
爪先を見るときは、昔から言われている
「実際の足のサイズ+1cm」で考えて頂けると大丈夫です。
②ソール(靴底)の硬さ
靴を履いて、爪先立ちをします。
その際に、硬いような感じがある場合はあまり良くありません。
成長期にソールの硬い靴を履いてしまうと以下のような弊害が出ます。
・足の指が使えなくなる → 足首の捻挫、力強く地面を蹴れない ・重心の移動がスムーズにできない
・ソールの硬さに無理に適用しようとする為、 足の負担が大きくなる |
結果的に、パフォーマンスを下げます。
冒頭で述べた、
「好きな選手と同じバッシュを着用する」
といった事は、ソールの硬いシューズを選択する事にも繋がります。
トップレベルで活躍する選手の中には、
好んでソールが硬いものを履いている選手もいます。
TRを重ねたトップレベルの選手の身体能力があるからこそ、
ソールの硬いシューズが使いやすく、使いこなせるのであり、
成長期の選手が誤ってこのようなシューズを選んでしまった場合は、
とても大きなデメリットとなるのです。
3、以外と正しく認知されていない足幅
では、「足長(足の縦の長さ)」から
もう一歩踏み込んで「足」をみていきましょう。
足は、大きく分けて「足長」「足幅」「足の甲の高さ」といった
3つの視点からみる事ができます。
この部分、以外と子供達の足幅を勘違いされている
親御さんが多いと聞きました。
子供の足を幅広だと思っており、いざ測定してみると、
実はスタンダードだった、実は幅狭だった、
といった事が約8割りの親御さんにみられたらしいです。
このように、以外と正しく認識する事は難しいです。
そして、これらを自宅で測るという事も難しいです、、、。
ですので、できれば、スポーツショップなどに行って実際に
足形を測ってもらうのが安心です。
そのような取り組みをしているスポーツショップも増えてきています。
大型スポーツショップなどでは、足形を測り、
オーダーメイドでインソールを作ってくれたりもします。
手間はかかりますが、
是非、1度そのような機会を作ってみるのもいいかと思います。
子供達自身が、「自分の身体を正しく知る」といった意味でも、
長期スパンでみても、とても大事なことです。
まとめ
・店頭で試し履きを行う ・必ず練習で着用しているソックスを履く ・紐は最後の穴まで通す ・かかとのフィッティングを欠かさない ・足長は実際の足のサイズ+1cm ・爪先立ちでソールが硬くないかをチェック ・足形測定を行うと最も安心 ~ +α ~ ・バッシュを履いた状態で足首を回した際に、どこかに痛みがないかを確認 |
個々にあったバッシュを履く事が、一番大切です。
ジュニア期に、正しいバッシュの選び方を身につけ、
自分の身体と向き合う機会を多く作れると良いと思います。
ご参考にして頂けますと幸いです。
成長期、TRすると身長が伸びないは本当?
「TRをすると身長が伸びなくなるからやったらダメ!」
スポーツを頑張るお子さんをもつ、
お父さん、お母さん方。
これ、幼少期に言われた事がありませんか?
そして、頑張ってTRをしている子どもに、
言うべきか悩んでいませんか?
実はこれ、、、
正解ではありません。
この説は、昔、炭鉱で働いていた子供達がモデルとなり出来上がった話です。
重いものを毎日運んでいた子供達。
この子達の身長は皆低いままでした。
この話が、大きくなり一人歩きして、
「TRをすると身長が伸びない」という話が
現代まで残ったのです。
炭鉱で子供が働く時代です。
身長が伸びない原因は、他に沢山あります。
「ストレス」「栄養失調」「睡眠不足」「筋肉の硬さ」など。
重いものを運んで筋肉が沢山ついたから、
身長が伸びないというのは、実は誤った認識なのです。
ですので、中学生であってもTRを行う事は大事です。
◯身長の伸びを阻害するもの
子供がバスケをやっているならやはり、
子供の身長が伸びる事を長いますよね、、、。
では、子供の身長を伸ばす為にどうサポートできるのかをみていきましょう。
身長の伸び = 骨の伸び
つまり、骨の伸びが阻害されると
身長は伸びにくくなります。
特に、太ももの骨・脛の骨・背骨などの「長い骨」が身長に関わります。
この長い骨に付いている筋肉が硬くなってしまうと身長の伸びは制限されます。
太もも前の筋肉を例にします。
太もも前の筋肉は、骨盤から太ももの骨をまたいで脛の骨についています。
ですので、
太ももの前の筋肉が硬くなる
↓
太ももの骨の伸びが、硬くなった筋肉に制限される
↓
身長が伸びにくくなる
このように、骨の伸びは筋肉によって簡単に
阻害されてしまいます。
特に、スポーツを行っている成長期の子供達は筋肉が硬くなりやすいです。
成長期の身体は、
骨 → 筋肉 → 靱帯、その他の組織
といった順番で成長していきます。
骨の成長で筋肉がひき伸ばされている態状態
+
運動による筋肉へのダメージ
この二つが組み合わさる為、
成長期の子供達の身体は硬くなりやすく、
それが痛みにも繋がりやすいのです。
逆にいうと、
筋肉が柔らかければ身長の伸びを阻害する事はありません。
そこで、必要になってくるのが、
「ストレッチ」です。
- 練習後ストレッチ
- お風呂上がりストレッチ
これを徹底する「習慣」を子供達が身につけること。
それが、身長を伸す上でも、
非常に重要になってきます。
先程の、炭鉱の子供達。
昔は、ストレッチを行うといった文化など存在していません。
重いものを運ぶといった仕事によって、
筋肉がつくのと同時に、
筋肉が硬くなり身長の伸びが制限されていた可能性もあります。
ストレッチは、身長を伸すだけではな他にも、
「疲労回復」
「パフォーマンスUP」
「怪我予防」
「リラックス効果」 など
一石二鳥どころではない位に、
メリットが多く存在します。
< まとめ >
「 たかがストレッチ、されどストレッチ 」
ストレッチが身体に与えてくれる影響は大きいです。
子供達の競技人生を長い目でみた時に、
子供の頃から
「自分の身体は自分で管理する」
という習慣がつく事で、その先の競技人生がより良いものとなります。
「将来」を見据えたサポートが
当たり前になってほしいと思います。